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2018.04.03

頭部X線規格写真(セファログラム)院長ブログ1

寺田矯正歯科医院 院長の寺田康子です。私は公益社団法人 日本矯正歯科学会の国内渉外委員会のメンバーとして、メール相談の回答に長く携わってきました。いろいろな質問・問い合わせの中で、矯正歯科医師にとって当たり前と思っていたことが、必ずしもそうでないことに気づきました。そんな中から院長ブログ1として、「頭部X線規格写真(セファログラム)」をテーマにしてみます。

矯正歯科医院に行って「検査をしましょう」と言われたら「何するの?」と思いませんか?これが内科のお医者さんだったら、血液検査とか尿検査とか、いろいろ思いつくのですが。 矯正歯科治療を始める前の検査で必須なのが、模型(歯の型)、写真(口腔内と顔貌)、何種類かのX線写真でその一つが「頭部X線規格写真」。通称セファログラム(セファロ)と言い、顔の骨格のX線写真で、横顔(側貌)と正面顔(正貌)があります。

3人の反対咬合の人のセファログラムです。一口に反対咬合と言っても、その成り立ちは全く違います。当然治療の仕方も違ってきます。

最初のセファログラムの反対咬合は、上の前歯が内向きに萌出した反対咬合です。

2番目のセファログラムは下の前歯が外向きに萌出した反対咬合です。口元全体が出た横顔です。

3番目のセファログラムは下顎の大きい反対咬合です。しゃくれた感じの横顔です。

上の前歯を前方に押し出すような治療をするのか、下の前歯を内側に入れるような治療をするのか?それともアゴの成長をコントロールする治療をするのか?

治療方法を決めるのが診断です。

成長期の子供達の矯正歯科治療には、側貌セファログラムは必須。診断時には十分な説明を受けてください。

豆知識;X線写真のことをよくレントゲン写真と言いますが、レントゲンは実は人の名前。ヴィルヘルム・レントゲン(1845~1923)、X線の発見により第1回ノーベル物理学賞を受賞したドイツの物理学者です。

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