歯科矯正用
アンカースクリュー

矯正用アンカースクリューを
用いた矯正とは

「歯科矯正用アンカースクリュー」という小さなスクリュー(ねじ)を歯ぐきの骨の部分に埋入し、歯を動かす時の固定源(補助装置)として用いる方法です。
歯がなくなった後に、歯の代わりとして骨に埋め込む「デンタルインプラント」とは全く異なるものです。
矯正治療が終わって必要がなくなったら取り外します。埋入も取り外しもほとんど痛みはありません。

矯正用アンカースクリュー
を用いた治療の特徴

矯正治療では奥歯を固定源としますが、奥歯そのものも動いてしまうことに注意が必要です。
このような問題を解決する装置として、当院が使用しているのが歯科矯正用アンカースクリューです。
1本あたり約20分で口の中に埋め込み、消毒をするだけで施術終了です。

メリット

1.強固な固定源

通常、小臼歯を抜歯して矯正治療を行う際には、前歯と奥歯の引っ張り合いによって歯を動かします。
この引っ張り合いでは、前歯を下げようとする時、反作用で奥歯も前にずれてきます。奥歯のずれをできるだけ小さくしたい場合、従来は矯正器具(ヘッドギアーなど)で奥歯を後ろに押すように力を加えて、固定源を強化していました。
歯科矯正用アンカースクリューを用いることで強固な固定源を得ることができ、通常の矯正治療よりも大きく前歯を後ろに動かすことができます。

2.患者さんの負担軽減

歯を効率よく動かすために使用していた補助的な矯正器具(ヘッドギアーなど)の使用では、患者さんのご家庭でのご協力に頼るしかなく、矯正治療のためという名目でご負担をおかけしていました。
歯科矯正用アンカースクリューを使用することで患者さんのご家庭でのご協力に頼ることなく、治療目標を達成できるようになりました。

3.非抜歯治療の可能性

歯科矯正用アンカースクリューを用いることで奥歯を後ろに動かすことができるようになりました。
そのため、従来は小臼歯(前から4番目と5番目の歯)抜歯が必要な症例でも、非抜歯で治療できる場合があります。

4.外科矯正の回避

外科的矯正治療の回避、または外科手術の負担を少なくできる場合があります。

このような症状の方にも
おすすめです

歯科矯正用アンカースクリューは、出っ歯や過蓋咬合の他、ガミースマイルの根本的な治療にも有効です。
ガミースマイルとは、笑ったときに上の歯茎が見えすぎる状態です。
チャーミングな見た目と考える人もいますが、中にはコンプレックスを抱える人もいます。

Q&A

歯科矯正用アンカースクリューを使うメリットは?

出っ歯でも内側にしっかりと動かせる他、治療期間の短縮、抜歯や手術の回避などが主なメリットです。
メリットが大きい方法のため、当院では積極的に使用しております。

治療期間は短縮できますか?

抜歯をして前歯を全体的に後方へ動かす場合は、治療期間を短縮できる可能性があります。
抜歯や手術が必要な症例では、返って治療期間が長引く恐れがあるなど一概には言えませんので、まずはご相談ください。

歯茎にスクリューが刺さるのは痛くないのでしょうか。

スクリューを入れた後は鎮痛剤を服用していただきますが、多くの人は翌日の朝には痛みが消失しています。
スクリューの頭の部分が口の粘膜や舌に触れて痛くなる場合があります。

スクリューを入れる際に手術をするのでしょうか。

小臼歯の抜歯や根管治療よりも少ない程度の負担でスクリューを埋め込むことができます。
局所麻酔をしてスクリューをドライバーで埋め込みます。出血はほとんどない上に、処置時間は1本約20分のため、大きな負担はかかりません。

スクリューを抜くときは痛いのでしょうか。

麻酔が不要な場合もある程に、わずかな痛みです。

スクリューを抜いた後の穴はどうなりますか?

歯茎の穴は目立たなくなり、食べかすが入り込むこともありません。
また、骨にも穴が開いていますが、数ヶ月でふさがります。

歯茎に埋め込むと言われると身構えてしまいます……

歯科矯正用アンカースクリューは数百g程度の力を支えるだけの長さ6~10mm前後、太さ1.4~2.0mm前後のものですので、心配はありません。
従来ではインプラントアンカーと呼ばれていましたが、インプラントよりも小型です。

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