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2018.05.18

学会長挨拶 院長 ブログ2

寺田矯正歯科院長の寺田康子です。院長ブログ2は学会の紹介です。
日本における最大の矯正歯科学会は「公益社団法人 日本矯正歯科学会」、通称「日矯(にっきょう)」で、1926年に設立され、6,500名以上の会員数を有する日本を代表する学術団体です。この日矯のもとに、7つの地方学会があり、私が所属するのが「甲北信越矯正歯科学会」です。
 今年3月から「日本矯正歯科学会」の理事に、4月からは「甲北信越矯正歯科学会」の会長を務めることになりました。遅まきながら、「会長挨拶」を書きましたのでご紹介いたします。

 「甲北信越矯正歯科学会」は、甲(山梨県)北(北陸)信(長野県)越(新潟県)地域の3大学(新潟大学、日本歯科大学新潟生命歯学部、松本歯科大学)を中心に、矯正歯科臨床に携わる開業医が一緒に立ち上げた地方学会です。1986年の発足当初、矯正歯科開業医の数は非常に少なかったのですが、地域に密着した学会を作っていこう、地域の一員として会を支えていこうと言う想いのとても強かったことが印象的でした。発足から33年、まだまだ小さな学会ではありますが、会員数315名、賛助会員 15 社の規模となっています。
 32年の歩みの中で本学会もブラッシュアップされ、様々な取り組みがなされてきました。その中の一つが2007年から始まった3大学交流セミナーです。若手医局員の育成を目標に始まったこのセミナーは学術大会の前日に開催され、3大学の医局員が研究者として、臨床家として熱いディスカッションを繰り返し、その成果は会員に還元されていきます。
社会環境の変化に伴い、矯正歯科界も変化していきます。近年の医療技術の進歩と矯正歯科治療の普及に伴い、次々と新しい矯正歯科材料や矯正歯科治療法が発表されていますが、その有効性や再現性、エビデンスには疑問を持たざるを得ないこともあります。一方インターネットの普及により、誰でも手軽に多くの情報を入手できる時代となりました。矯正歯科治療に関しても珠玉混淆の膨大な情報がネットの世界を駆け巡っています。正しい情報を発信し、安心かつ安全な矯正歯科治療の提供を目指し、地域に貢献して行くことが、当学会の使命と考えています。

 2020年は東京オリンピックだけではありません。2020年10月には第9回国際矯正歯科会議(IOC)が第79回日本矯正歯科学会学術大会(横浜)との併催で開催されます。アジアにおける初めての開催に世界の注目が集まっており、その準備はすでに始まっています。当学会も日本矯正歯科学会の協力学会として尽力してゆく所存です。
 これから2年間、会員の皆さまに支えられ会長職を務めていきます。皆様には、なお一層のご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
甲北信越矯正歯科学会 会長 寺田康子

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