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2017.05.23

矯正歯科治療と虫歯

「矯正治療中に虫歯ができてしまったら、どうしたら良いですか?」
これは患者様からよく聞かれる質問の一つです。
まずは虫歯を作らないようにしましょう。もし虫歯ができてしまった場合、かかりつけの一般歯科で虫歯治療をしてもらうことになります。場合によっては矯正装置を部分的に外さなくてはいけないこともあり、その間は矯正歯科治療が進みません。時には治療が後戻りし、治療期間が長くなることもあります。虫歯ができてしまったら、かかりつけの歯科医院への依頼状をお渡ししますので、虫歯治療をすみやかに行いましょう。
虫歯ができる原因はプラーク(歯垢)です。プラークは歯の表面に付いたネバネバした汚れで、このプラークが虫歯の原因になります。歯の表面に付着したプラーク中の細菌が出す酸によりエナメル質が溶け(脱灰)、それが進行すると虫歯になります。プラークはものを飲んだり食べたりすることにより次々作りだされ、歯面に付着していきます。うがいだけでは取り除くことができないので、ハブラシを使って歯を磨いて取り除く必要があります。歯磨きが上手にできずにプラークが歯面に残ってしまうと虫歯になってしまうので、毎日の歯磨きがとても重要になります。
自分の歯磨きでどこまで磨けているのかを理解してもらうため、矯正歯科治療前に歯磨きの練習を行います。どこに磨き残しがあるのか、どこが磨けていないのかを歯科衛生士と一緒に確認しながら磨いていきます。適正なブラッシング圧、患者様個々の歯並びに合わせたハブラシの当て方や当てる角度、ハブラシのどこの部分を使って磨いていくのかなどを一緒に確認します。
毎日の歯磨きでのプラーク除去、治療時のクリーニング、治療後の歯の質を強くするフッ素のうがい(フッ素洗口)で、虫歯を作らないように歯を守っていきましょう。

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